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『隣人ガチャ』でハズレを引いたけど、気づいたら解決した

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『隣人ガチャ』という言葉をご存知でしょうか?

何が出るかわからないガチャガチャに例えて、『引越先の隣人はどんな人か?いい人?それとも他人に迷惑をかける人?』ということです。

2022年8月に現在の部屋に引越したのですが、『隣人ガチャ』でどうやらハズレを引いたようでした。
正確には『隣人ガチャ』ではなく『お向かいガチャ』でしたが…。

しかし、気づけば無事に解決し、今に至ります。

賃貸物件で『隣人ガチャ』でハズレを引いた場合、どのような対策を取ればいいのか?
そして、このトラブルを機会にぼくが気づいたこともお伝えします。

お向かいの部屋の入居者

ぼくが今の部屋を借りるときに、もうひとつ候補だったのが、同じマンション内で同階のお向かいの部屋でした。
ドアを開けると人が通れなくなるほどのせまい廊下をはさんだお向かい。
(内覧時に二つの部屋のドアを同時に開けるとカチ合ってました)

結局、日当たりや設備のことを考えてそちらの部屋を却下し、現在の部屋に入居したところ、ぼくより一足先にそのお向かいの部屋に入居者がいました。

現在住んでいる部屋についてはこちら↓


お向かいの部屋について
お向かいの部屋の家賃は5000円安いですが、北向きの部屋で水回りはリフォームされていません。
クローゼットはあったものの、台所のシンクと洗濯パンとクローゼットが変な間合い(笑)で設置されており、冷蔵庫を置くであろうスペースは、微妙に置けないような寸法(内覧時に計測)で、使い勝手に困りそうな部屋でした。


入居者について
ぼくが引っ越しの荷物を部屋に運び込んでいた夜、廊下ですれ違いました。
年齢は10代後半〜20代前半くらいで、髪はマッシュルームカットくらいの長さにツイストパーマをかけてチリチリにし、ダボッとした服を着た、一見するとヤンチャそうな男性
でも挨拶をするとぎこちない感じで返してくれるので、見た目はアレですけどそこまで印象は悪くなかったです。

入居2か月後あたりから起きた異変

引越してしばらくは、居室内もとても静かで、落ち着いた生活を送れていました。
隣や上下階の部屋の音はなにも聞こえてこないし、夜も非常に静かな環境。
「いいところに引っ越せた」と喜んでいました。

しかし、静かな生活に異変が起きます。

入居後2か月後あたりから、お向かいの部屋への人の出入りが激しくなりました。
どうやら複数の友人がしょっちゅう遊びに来るようです。

友人が捨てたであろう吸殻が階段踊り場に

しかもだいたいが22時以降の夜間で、廊下での話し声ドアのバタンという開閉音が響いてきます。

うちの部屋は、玄関ドアと居室が隔てられている【1K】ではなく、ひと続きになっている【ワンルーム】なので、構造的にもダイレクトに廊下の音が聞こえてきます。

マンションのすぐ近くにコンビニもあるため、買い出しに出ているのか、深夜でもそんな感じでした。

こちらが熟睡していれば気になりませんが、寝ようとしている時間や、たまたま夜中にトイレで目が覚めた明け方4時とかでも、廊下で話す声や人の出入りする音はありました。

猫は音に敏感なので、廊下からの音でその度に起きてしまい、よく警戒していました。
(猫さん、本当に申し訳ない)

警戒中の猫

マンション前に停車し騒音

そんな日々が続いて、年も明けた2023年1月のある夜、ものすごい音量の音楽がべランダ側から聴こえてきました。(ぼくの部屋は南側で広い道路に面しており、マンション入口もあります)

あまりの爆音にベランダに出て下を覗いてみると、マンション入口前の道路に停車させた一台の黒い軽自動車が。
とりあえず、スマホですぐその状況を録画しておきました。

しばらくするとエンジンが切れて音楽も止まり、運転席から人が降りてきました。

それはお向かいの入居者である男性。

爆音が鳴り響いたのはこの日以降、3度ほどありました。

また、夜に『ドドドド』という大きな排気音のする青い車(おそらく友人の車)を、マンション入口前にアイドリングさせて停車していたことも、数回ありました。
そのままマンション入口付近で談笑していたり。

もちろん廊下での話し声や、ドアの開閉音も相変わらずです。

騒音は毎日というわけではありませんが、夜になると「今夜はまたうるさくなるのかなぁ…」と神経質になってしまいました。
睡眠時は耳栓をしたら、騒音があまり気にならなくなることもわかり、耳栓を50ピースくらいまとめ買いしましたね。

なぜ管理会社にすぐ連絡しなかったのか

では、なぜすぐに管理会社へ連絡しなかったのか

これらの問題はすべて『数分間だけ』のできごとだったからです。

数十分間や数時間なら、すぐ連絡したと思いますが、数分間であれば我慢するものかなと思いました。
実際、ぼく以外のマンション入居者からは、特に通報もなさそうでした。
(事態はなにも変わっていなかったので)

ただ、数分間が『何度も』では、さすがにストレス度合いは高かったですね。

引越を決意

2023年2月26日深夜、また騒音が聞こえてきました。

「よし! もう引っ越そう!」

決意した瞬間から現実が変わることは、以前に体験済みです。


賃貸契約上、半年以内に退去は10万円、1年以内に退去は5万円を支払うということになっていましたが、仕方ありません。

決意してしまうと、むしろ「ここで早期に引越するのは必然。ここから人生がどういった流れになっていくのか?」と少しワクワクもしました。

決意すれば即行動。
ペット可(猫可)で現在の部屋と相場が近い物件を検索サイトで探すことに。
「できれば今のマンションと近い場所のほうがいいなぁ」なんて思いながら物件を次々見ていきます。

すると、なんと!
お向かいの部屋が掲載されている!

●入居時期:相談
●現況:入居中

正確な情報のようなので、どうやら『おとり物件』として掲載しているようではなさそう。

その瞬間、歓喜

『おとり物件』とは

「存在しない架空の物件」「存在するが取引対象にならない、または取引の意思がない物件」のこと。そのような架空の物件で入居希望者から問い合わせをさせてコンタクトを取り、他の物件をすすめたりする。

その後も騒音は続きましたが、あと2日のガマンと思えばまったく気になりませんでした(笑)

気づいたら解決した

その翌日、念押しのため管理会社へ連絡しました。
一連の騒音問題の詳細を伝える文章や撮影した動画を添付し、「解決しないなら退去も検討しています」と長文のメールで。
『次の入居者が決まるまでは、その入居者はずっといる』みたいな状況になっていないか、もしなっていたらハッパをかけよう(笑)と思ったからです。

すると管理会社からすぐ電話があり、「その子、2月末日で退去しますよ」と正式に聞くことができました。

ここでも思わず歓喜

てっきり誰かが先に管理会社へクレーム入れたのかと思いきや、退去理由を尋ねると、単純に「実家から出て一人暮らししてみたけど、うまくいかないから実家に戻る」とのことでした(笑)

結局自分がなにかアクションを起こさずとも、自然と解決する流れになっていたようです。

立つ鳥跡を濁しまくる

2月末日の朝、マンション前で管理会社の人とバッタリ会いました。
どうやら退去立ち会いがあるようです。

「時間になっても来ないから電話したら、思いっきり寝起きの声でしたほんまナメてますよ!」

とあきれてましたね(汗)

その日、仕事を終えてマンションに戻ると、マンション入口横に分解されたスチールラックが入ったゴミ袋が放置されていました。

奥にある缶類のゴミは2週間前から放置

以前からここにダンボールやら缶類のゴミやらが置かれているなぁと思っていたら、お向かいの入居者が犯人だったようです。

結局、翌日がゴミの日だったので、ぼくが自分のゴミを出すついでで捨てましたとさ。

このお向かいの入居者が退去したことは素直にうれしいですが、いつかまた実家を出て違う物件を借りて住みはじめるんだろうなぁと思うと、それはそれでなんとも言えない気持ちになりますね。

もしかしたら、次はあなたの住む集合住宅に…。

管理会社にすぐ相談するのが一番

今回の件で管理会社の人には「すぐ連絡するようにしてくださいね!」と言われました。

本人に直接苦情を伝えるのは一番やってはいけないことは知っていましたが、小さな困りごとだとしても、まずは管理会社に相談してみるのが一番ですね。

ただ、周りに迷惑をかける人の中には、昔からそこに住んでいるで『マンションの主(ぬし)』みたいな人もいますよね(汗)
また、管理会社がずさんな対応しかしてくれないこともあるでしょう。

そういった場合は、残念ながらこちらが引越をするしかないかもしれません。

日頃から所有するモノの数を少なくし、貯蓄もしっかりしておくことで、トラブルが起きた際にすぐに行動できる状態でいることは大事だとあらためて感じました。

で、結局なにを手放すん?

 他人を変えようとすること

【潜在意識】や【引き寄せの法則】などを使っても、『他人は変えられない』というのが常識です。

今回の相手に対しては「うるさいから出ていってほしい」と思わず、「相手が幸せな状況になって退去してほしい」と願ってみたりはしました。
お向かいの入居者が「カノジョと結婚することになり退去することになりました」とか(笑)
まぁ、どんな願い方をしようが、他人を(他人の人生を)変えることはできません。

それを理解してはいたので、ぼく自身が意識していたことがあります。それは、

『自分がどうすれば心地よい状態でいられるか?』

に意識を向けること。
いつまでもネガティブな感情にとらわれず、楽しいことや心地よいことに目を向けて生活していました。

玄関ドアに防音材を貼り付けようかと検索してみたり、耳栓をして寝るようになってからは、『自分にフィットした耳栓をするとより熟睡できる』という新たな発見もありました。
そのおかげで、明け方に猫が暴れ出しても、こちらは気にせず眠り続けることができます。

他人を変えようと動くより、もう起きたできごとは割り切って受け入れてしまい、そのうえで自分から動いたほうが、いかなる状況であったとしても、より能動的に生きているような気がします。

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