「猫と暮らしたい」
そんな願いがひょんなことから叶いました。
しかし猫を迎える前に本当に大丈夫なのか、自分のなかで何度も確認しました。
そこで、ぼくが猫を迎える前の心構えと、実際に猫と暮らし始めてわかったことをお伝えします。
「かわいいから」という理由だけで猫を迎えると「こんなはずじゃなかった」と思うかもしれません。
保護猫活動をしている方によると、猫と一生暮らすというのは『3歳児と一生暮らす』くらいの気持ちでいないといけないそうです。
命を預かるからには最期まで責任を持って共に暮らすため、「猫と暮らしたい」という方は以下を読んで、猫を迎える覚悟があるかどうか確認してみてください。
猫OKの物件かどうか
持ち家の戸建住宅なら問題ありませんが、持ち家でもマンションであれば規約をしっかり確認しておくほうがいいでしょう。
賃貸物件の場合、ペット可(ペット相談)物件でも「猫はNG」という物件が意外に多いので注意が必要です。
ぼくは賃貸に住んでいますが、ちょうど大家さんが変わるタイミングで猫を迎える話が来たので、交渉した結果「猫OK」になりました。(家賃は2,000円UPです)
生涯分の総費用を確保できているか
経済的な余裕があるかどうかはやはり大切です。
ぼくの場合、まずは猫の一生涯にかかる総費用(ごはん代・トイレ代・医療費など)をいろいろ調べてみました。
その結果は約150万円。それを理解した上で、お金の面では大丈夫だと確信して猫を迎えました。
ペット保険についても調べましたが、ヒトの保険と違ってペット保険は大きな病気をして保険金を受け取ると、翌年は契約更新できないそうです。
賃貸物件に住んでいる場合、修繕費用や消臭費用として退去時に費用がかさむので、その分も先に確保しておくのがいいでしょうね。
猫と暮らし始めてわかったこと
猫はマイペースであまり構わなくても大丈夫というイメージでしたが、実際はそんなことはありません。
独身で一人暮らしということもあり、余計に寂しい想いをさせてしまっているからかもしれませんが、うちの猫はものすごく甘えん坊です。(猫の性格にもよります)
・睡眠時間が減る
・自由時間が減る
・外泊はしづらい
・意外に鳴く
睡眠時間が減る
猫はネズミが活動を始める明け方に行動しだす習性があるようで、明け方に走り回ったりします。
その音で目がさめることもしばしば。
自由時間が減る
おそらくヒトの子育てと同じで、圧倒的に自分の自由時間は減ります。
猫も生き物である以上、ご飯やトイレのお世話をしなければなりません。
犬なら散歩する時間が必要ですが、猫は外に出ない(出さない)ので家のなかで遊ばせて運動させる必要があり、その時間は必要です。
そしてなにより、遊びを通じてコミュニケーションを取り、仲を深めることが大切です。
外泊しづらい
精神的な不安を与えてしまいそうなので外泊はしづらいです。
現に猫と暮らし始めてから一度も外泊していません。
うちの猫は他人に対してオープンな性格ではないので、ペットシッターさんにお願いするのも心配ではあります。
意外に鳴く
猫は静かなイメージを持っていましたが、意外に鳴きます。
コミュニケーションをしっかり取れる動物なんです。
ぼくの目を見てしっかり意思表示をしてきます。
以上のことを知った上で、それでも猫を迎えたいか自分自身に確認してみてください。
それでも猫と暮らしたい
ぼくは神経質な性格なので、猫を迎える前にいろいろ調べて情報を知っていたら、おそらく猫を迎えていなかったと思います。だから逆に知らなくてよかったです。
猫と暮らすと、自分ではどうしようもできないことが起きます。それを「そういうこともある」と認められるようになり、精神的に成長できた気がします。神経質な性格も少しはマシになったのではないでしょうか。
猫と暮らし始めて1年ちょっとになりますが、今ではお互いに理解し合えているので生活しやすいです。
世の中の変化で家にいる時間が長くなりましたが、猫のおかげで独身でも寂しいと感じません。
今ではなくてはならない存在にはなっています。
ここまで読んですべてを受け入れる覚悟があるのなら、猫を迎えることをおすすめします。
きっと心満たされる毎日になると思います。
で、結局なにを手放すん?
「すべてが自由」という独身の傲慢さ
独身生活が長くなると、すべてが自由であることから傲慢になってしまいがちです。
猫がいてくれることでそれを手放し、普通の独身生活では学ぶ機会が少ない無償の愛を与えることを学ばせてもらえます。