先日の引越を機に、「ひとりでは持てないくらいの、大きくて重い家具は持たないようにしよう」と決意しました。
ただ、猫の毛が舞う床で寝るのはどうしても受け入れがたく、ベッドは必要という結論に。
旧居で使用していた無印良品の脚付マットレスは引っ越し前に手放したので、次はどうしようかと思案した結果、無印良品の頑丈ボックスを使用して自作ベッドを作ることにしました。
ひとりで持ち運びが可能なうえ、収納力もたっぷり、しかもこまごました中身をダンボールに詰め替える必要なくそのまま引越できる、という三拍子そろったベッドが完成。
転勤の多い方や、部屋のレイアウトをまめに変えたい方、ぼくと同じように大きくて重いモノをできるだけ所有したくない方にはおすすめです。
脚付マットレスのデメリット
長年使用した無印良品の脚付マットレスは、スッキリした見た目や寝心地などが自分にしっくり来るベッドで、とても気に入っていましたが、所有の観点からデメリットも感じていました。
1. 大きくて重いので、ひとりで室内の移動をするのが大変。
2. 引越のときに搬入・搬出するには2人必要。また通路の確保も必要。
3.幅も広く長尺なので、乗用車への積込ができない。
4.マットレスを好みのものに変えられない。
5.マットレスが傷んできたら、全部を買い換えないといけない。
4と5に関しては、カバーを剥がせばマットレスのみ交換可能かもしれませんが、土台部分のフレームに合うマットレスのサイズ感のことや、ポケットコイル入りマットレスの廃棄方法とその費用も考え、結局実行しませんでした。
脚付マットレスは同じ店で買い換えをすると、古いモノは無料で引き取ってもらえるので、それが一番効率的だと思います。
(ぼくは住んでいた旧居の1階に不用品回収業者が入っていたので、引越前に最安で手放せました)
大きくて重いモノは手放すときもお金がかかるので、そういう観点からも脚付マットレスを所有するデメリットを感じます。
それらのデメリットを解消したベッドが、無印良品の頑丈ボックスを使用した自作ベッドです。
ベースは『頑丈ボックス(無印良品)』
新居にはまるで「ここにベッドを置いてください」と言わんばかりの約90cm×約200cmのヘコんだスペースがあるんです。
そのお告げ(?)に従って、ここにベッドを作ることに。
無印良品の頑丈ボックスは、名前の通り、上に人が乗っても大丈夫なくらい頑丈な収納ボックスです。
フタのロックも兼ねた取手も付いているので、持ち運びもラクちんで、キャンパーにも人気の商品。
ちなみに、無印良品の頑丈ボックスは、RISU(リス)というメーカーが作っているトランクカーゴのOEM商品です。
こちらだとカラーが3色から選べます。
元々所有していた頑丈ボックス・特大(70L)1つと小(30L)2つに、さらに頑丈ボックスを買い足して、長さ約200cm、幅約80cmのベース部分を作りました。
高さは約37cmと少々高さのあるベースになります。
画像左が頭部側です。人体の構造上、頭部部分も真ん中にくぼみができない特大(70L)を使用すればよかったのです、特大(70L)はたくさんモノを入れると、いざ持ち運ぶときに幅が広い分持ちにくくなるので、小(30L)にしました。
背骨から腰を支える部分は特大(70L)にすることで、くぼみを作らないようにしています。
収納ボックスの中には、季節モノの衣類や暖房器具、備蓄品や防災用も兼ねたキャンプギアなど、使用頻度の低いモノを入れています。
マットレスは『三つ折りボリュームマットレス(ニトリ)』
マットレスはニトリの三つ折りボリュームマットレスです。
高反発で厚さも10cmとしっかりした作りです。
低反発が好みの方なら、こういった分厚くて固めのマットレスを敷いたその上に、薄めの低反発マットレスを敷くといいかもしれません。
この状態で寝転んでも沈み込みで頑丈ボックスの硬さは感じませんが、腰かけるとそれをお尻に感じます。(体重約57kg)
【2023.1.20 追記】
ニトリの三つ折りボリュームマットレスは、想像以上にヘタリが早かったのでオススメはしません。
アイリスオーヤマのエアリーマットレスのほうがいいかも。
マットレストッパーでさらに寝心地をよくして完成
以前に店舗で購入し使用していたニトリのマットレストッパーを取り付けます。
これを取り付けることで弾力と厚みがかなり増し、快適なマットレスが完成しました。
頑丈ボックスを並べたときにできるくぼみも、まったく感じません。
頭部は枕を使用するので、なおさらです。
これにボックスシーツをかけて、自作ベッドの完成です。
マットレスは起床後に数分立てかけておけば、湿気対策もできます。
この自作ベッドでしばらく寝ていたのですが、じつはひとつ問題が…。
画像を見ていただくとわかると思いますが、マットレス部分が大きく手前にはみ出ているんです。
ベースである頑丈ボックスの幅より、マットレスの幅が約15cmほど広いため、マットレスの端が支えのない状態なんですね。
ベッドの中心付近で寝ている分にはいいのですが、寝返りをうってついうっかり端のほうへ転がると、危うく落ちそうになりました。
問題を解決した『ファイルボックス・ワイド(無印良品)』
この問題を解決できる、幅と高さが合うモノはないかと探していたところ、無印良品にこの問題を解決できる商品を発見しました。
それが『ファイルボックス・ワイド』です。
このファイルボックス・ワイドは幅が約15cmで、マットレスの足りない幅にピッタリ。
高さも頑丈ボックスに合う高さで、6つ並べると200cm近くになります。
さっそく並べてみました。
その上に同じくファイルボックス・ワイドの1/2というサイズのモノを置きます。
このままだと上が開いたままなので、このワイドサイズに合うフタを取り付けます。
左から2番目と3番目に少し隙間がありますが、これにも理由が…。
足元側の壁面にコンセントがあり、そこから延長コードでファイルボックスの裏側を通って、この隙間の裏までコンセントを引っ張ってきているんです。
そこから iPhone や iPad 、ポケットWi-Fi などの充電コードを持ってくるために隙間を空けているんです。
また、この隙間にポケット Wi-Fi や iPad を立てて収納しつつ充電したりしています。
問題を解決したカンペキな自作ベッドが完成
再びマットレスをセットして完成です。
最初に完成としたベッドに比べ、マットレスの下の見た目も良くなり、スッキリした印象を与えています。
また、ファイルボックスを追加したことで、こまごましたモノを収納するスペースができ、収納力も上がりました。
高さが約53cmとやや高めですが、見た目がスッキリしているので圧迫感は感じません。
(背の低い方だと腰掛けたときに足がつかないのかも)
ファイルボックスは、上からの荷重に対しての耐久性は低いので注意が必要です。
ベッドに腰かける際は、ファイルボックスの上にお尻を乗せず、頑丈ボックスの上にお尻の位置が来るよう、深めに腰かければ問題ありません。
この自作ベッドの利点は引越のときですね。
・マットレストッパーは丸める。
・マットレスは三つに折る。
・頑丈ボックスはそのまま。
・ファイルボックスはこの状態のままダンボール箱へ入れる。
まめに引越をする方や転勤の多い方には、とくにおすすめです。
気になる費用は?
頑丈ボックス・特大
2,990円 × 2個 = 5,980円
頑丈ボックス・小
1,490円 × 6個 = 8,940円
ファイルボックス・ワイド
590円 × 6個 = 3,540円
ファイルボックス・ワイド 1/2
390円 × 6個 = 2,340円
ファイルボックス フタ
390円 × 6個 = 2,340円
三つ折りボリュームマットレス
5,490円
合計 28,630円(マットレストッパーを除く)
購入については、数が多いとかさばるモノばかりなので、ネット通販を利用しました。
無印良品の商品は、PayPayモールのLOHACOでも取り扱いがあるので、セット購入やポイント還元などを含めると、ぼくの場合はかかった費用がもっと安かったです。
で、結局なにを手放すん?
既製品のベッド
ベッドはおそらく家具の中でも大きな部類に入ります。
フレームベッドなら床下に収納を置けますが、別途衣装ケースなどが必要ですね。
この頑丈ボックスを利用した自作ベッドなら、フレームと収納が一体ということになり、引越の際は荷物を減らせます。
手間はかかりますが、ひとりで室内の移動や搬入・搬出も可能です。
やはり妥協しなくてはいけない部分も出てきますが、普通に寝るだけならこの自作ベッドで大満足です。