以前に記事にした【整備済製品】のM1 MacBookAir 購入についてのその後のお話です。
未読の方は先にこちらをお読みになってくださいね。
今回の一件で、Apple【整備済製品】に期待しすぎないほうがいいなぁと感じました。
はじめての修理
Appleへ修理に出すのは、今回がはじめてです。
Appleのサポートセンターで修理の手配(日時指定)をすると、当日ヤマト運輸のお兄さんが集荷に来てくれます。
梱包は自分でなにもしなくても大丈夫で、本体をただ渡すだけ。
渡すときもヤマトのお兄さんに手渡しではなく、パソコン用の梱包材の箱を広げてくれて、「ここに置いてください」と言われ、ダンボールに記載された枠内へ自分で置くという方法。
ヤマトのお兄さんが指一本触れない方法で、ちょっと安心しました。
(ついうっかり爪で傷が…とかないですから)
その後はこんな感じ。
2023. 1 / 9 :夜 集荷
2023. 1 / 11 :朝 Appleに到着→「製品の修理を開始します」と通知
2023. 1 / 11 :夕方 「修理完了しました。返送します」と通知
2023. 1 / 12 :夜 受取
いや、早すぎやん(笑)
開封して症状を確認
製品と同梱された書類を確認。
ここに修理箇所が記載されています。
「えっ?スピーカー??」
ディスプレイの症状を伝えていたのに、まったく意味がわかりません。
もしかしてこの部品が干渉していたのか?
とりあえず開封し、フタ(ディスプレイ部分)を開けてみることに。
すると、ディスプレイがパッと光ってログイン画面が。
「おぉー!直ってる!」
輸送中はおそらくスリープ状態で、その長いスリープから無事に復帰できたということは、「これは直った」と判断。
この日はこれで満足し、そのままフタ(ディスプレイ部分)を閉じてスリープにしておきました。
直っていないことが発覚
翌日、会社へ持って行きデスクで開いてみる。
「えっ?真っ暗やん!」
もしやと思い、もう一度フタ(ディスプレイ部分)を閉じてスッと開けるとパッとディスプレイが点きました。
そう、修理前となにも変わっていません。
もちろん以前と同じように、画面が真っ暗なときでもキーボードは反応しているようで、Capslockの緑のランプは点いたり消えたりします。
その後いろいろ試してみると、以前では起きていない症状も起きました。
自分が何をどうやったか詳細はあまり覚えていないのですが、画面が真っ暗のときにスペースキーを押すと、『ジャーン』と言って再起動(?)したり。
さっそくサポートセンターへチャットで連絡し、結局またスペシャリストと電話で話をすることに。
ちなみに勤務時間中だったので、お昼休憩時の12:30に電話をかけてきてもらうようお願いすると、その時間にちゃんとかけてきてくれました。
ソフト(OS)の問題
スペシャリストと30分ほど電話で話をしました。
その中でわかったことを要約します。
●数件同じような症状について相談は受けている
●ハードではなくソフト(OS)の問題
●使い続けるか返品するかの2択しかない
やはりこの問題は以前から巷で起きていたようです。
ハードに問題があるわけではなく、ソフト(OS)の問題。
提案されたのは、スペシャリストの指示のもと『ログファイル(このMacBookAirの動作をすべて記録したもの)をAppleの開発部へ送り、解析してもらう』こと。
解析結果が出るのに5日ほどかかるそうです。
ただ、解析してもらった結果、原因を突き止めて直すというより、「こういった症状がありました」という情報提供みたいなものだそうです。
おそらくぼくが今これをしなくても、過去に多くの人がログファイルを提供しているはず。
そしてAppleはこの問題を放置したまま、今に来ているのでしょう。
スペシャリストも「こればっかりは仕方ない」という雰囲気を常に出していました。
Appleの開発部がこれらのバグを修正したアップデート版を配布してくれない限り、この症状は直らないそうです。
新品でしたらここで『交換』という選択肢も出てきますが、なにせ替えのない【整備済製品】です。
●このまま使い続ける
●返品する
この2択になるとのこと。
ここでスペシャリストに
「個人的なご意見として、あなたがもし同じような立場でしたら、どうされますか?」
と質問したところ、
「私なら返品して、新品のM2 MacBookAirを買い直します」
と素直に答えてくれました(笑)
あと、「スペースキーを押すと起動音が鳴って起動した」という話をしたら、
「最近のMacBookは、なにかしらキーを押すと起動します」
とのこと。
MacBookAirを買うの8年ぶりくらいなので、これは知りませんでした(苦笑)
うーん、でも起動しないときもあったけどなぁ…(新たな不具合?)
修理に出してわかったハード面の初期不良
修理のときに、工場には症状をちゃんと伝えているらしいのですが、工場ではハード面(メカニックな部分)しかチェックしないので、今回のようなソフト面に問題があっても対応できないそうです。
『カラダが健康かどうかわかるけど、ココロは健康かどうかわからない』
という感じですかね。
(↑この例えをスペシャリストに伝えたところ、しっくり来ておらずスルーされました…)
そういったことで、今回ハード面のみがチェックされ、スピーカーに問題が見つかり修理されたようです。
音質に関してはまったく気にしていなかったのですが、今回修理に出したことでこうした不具合も発覚しました。
おや?
ということは【整備済製品】は『整備されていない』ということですね(汗)
『負の連鎖』が生まれる
そしてもう一つ、スペシャリストと過去のチャットや電話でのやりとりの履歴を確認し合っている中で、わかったことがあります。
返品の手続きを電話で行なった際に、勝手に『この症状は改善した』と担当者が処理していたこと。
ぼくは一言も「直った」と伝えていないのに、なぜかそういう話になっていたようです。
ここからはあくまでぼくの推測になりますが…
ぼくがこれを返品をすると『このMacBookAirは症状が改善したのでとくに問題なし』とされ、これを整備することなく、そのまま再び綺麗にパッケージして【整備済製品】として販売するのかもしれません。
今回購入したぼくが、まさにそれを掴まされた立場ですから。
ぼくがここで返品をし、そして再び販売されたこれを誰かが購入し、モヤモヤした気分になる人が再び生み出される。
おそらくぼくが購入する前の人も、この症状が原因で返品したから、こうして『負の連鎖』が続いて、ぼくのもとへ巡ってきたのでしょう。
『負の連鎖』を断ち切る
この『負の連鎖』をここで断ち切るために、この初期不良の【整備済製品】MacBookAirを返品せず使い続けようと思います。
ぼくが返品することで、他の人がまた同じような気分になるのは、やはりいい気分ではありません。
そして使い続ける理由としてもう一つ。
今回の件で参考になる情報はないかと検索してみたのですが、『初期不良の【整備済製品】をそのまま使用し続けている』という情報がまったく見つからなかったんです。
だったら、自分が使い続けてその情報を発信できれば、誰かの役に立つのではないかと思っています。
スリープ復帰のための対策
フタ(ディスプレイ部分)を1度開くと『真っ暗』、もう一度閉じて開くと『復帰』します。
要は2回パカパカしないといけないんですね。
でも、2回パカパカをずーっと繰り返していると、物理的に、ディスプレイの接合部分が劣化していきそうな気もします。
(なんせ2倍の負荷をかけることになるので)
そこでいろいろ検証した結果、「1度目のパカを最小限に留めれば大丈夫」ということがわかりました。
なので1回目は、1cmほどだけ開いてすぐ閉じる。
続けて2回目は、普通に開いて作業開始。
手間はかかりますが、これが最善の策のようです。
で、結局なにを手放すん?
負の連鎖
『負の連鎖』をここで断ち切る。
そう言うと聞こえはいいですが、単純にこのスペックのMacBookAirをこの値段で手に入れられることは今後ないですからね(笑)
新品でこのスペックのM1 MacBookAirを買い直そうとすると+5万円、M2 MacBookAirなら+7万円。
自分の使用頻度や目的で、そのプラス分の金額を回収できるかと考えると、そうも思えません。
「動画編集できるスペックのMacBookAirが欲しいなぁ」と思ったぼくに『渡りに船』というタイミングで、この【整備済製品】のMacBookAirに出会ったので、大事に永く使っていこうと思います。
(永くもってくれれば、ですけど)
今のところ、不具合は『スリープ復帰しない』問題だけで、他はサクサク動いています。
1年保証もあるので、ハード面で不具合があればまた修理に出そうと思います。
そして今後、このMacBookAirになにか起きた際には、このブログで発信するつもりです。